「スシボンバー」って言葉を聞いたことありますか?
ヨーロッパのサッカーで日本人選手が活躍すると、現地のメディアからよくこの「スシボンバー」の名がつけられる。
「確かに、ドイツメディアは日本人選手に対して時々『スシボンバー』という表現を使うことがある。特にビルトのような大衆紙はよく使っているよ」
海外メディアが日本人選手のことを報じる際に用いる「スシボンバー」。よく登場するフレーズは、どのような背景があって使われているのか?
最近では、ベルギーで活躍した久保裕也選手に対して、現地メディアがこんな見出しをつけて報じている。
「スシボンバー久保裕也はチームメートを驚かせた」
スシボンバーにはバカにした意味はなく、親しみを込めた呼び名らしい。
だから「名誉ある称号」と理解していいと思う。
ドイツのブンデスリーガで活躍した高原直泰選手が初代スシボンバー。
同じくドイツの香川真司選手やスイスでプレーしていた柿谷曜一朗選手も、スシボンバーと呼ばれていた。
歌舞伎の襲名のようなもので、一代目スシボンバー、二代目スシボンバー、三代目・・・と続いている。
日本人選手が現地の人を驚かすようなプレーをしている。
そんなニュースは、同じ日本人としてうれしく思う。
もちろんボク自身は何もしていない。
コバンザメ的に喜びを感じているだけ。
近ごろ、日本人が世界でがんばっている。
そんなニュースをよく見る。
たとえば、フランス。
フランスでおこなわれた全国バゲットコンクールで、日本人女性が優勝している。これは5月28日にAFPが発信した記事。
日本人の成澤芽衣(Mei Narusawa)さん(34)が優勝した。今年で4回目となるこのコンクールで優勝した初の女性、さらには外国人となった。
また、世界3大レースのひとつ、アメリカのインディ500でも日本人が優勝した。これもAFPの記事。
インディカー・シリーズは28日、第6戦インディアナポリス500(Indianapolis 500)の決勝が行われ、アンドレッティ・オートスポーツ(Andretti Auto Sport)の佐藤琢磨(Takuma Sato)が優勝を果たし、日本人ドライバーとして初の快挙を成し遂げた。
どちらも「日本人初」という快挙で、とても素晴らしいことだ。
コバンザメとしてはとても誇らしい。
でも、これが逆になったらどうだろう?
勤務中バスの運転手 in タイランド
日本人が活躍していた分野で外国人が活躍するようになったら、日本人として素直に喜べるだろうか?
現に相撲がそうなっている。
日本の国技である相撲で外国人の力士が大活躍している。
その一方で、日本人力士の存在感がなくなっている。
そんなわけで、2015年には外国人力士の数を制限することになった。
外国人力士が“強くなりすぎた”ため、相撲協会は人数の規制に乗り出した。
つい最近、稀勢の里が横綱になったことが大きな話題を呼んだ。
日本人の力士が横綱になったのは、本当に久しぶりのことだったから。
この間、19年間も日本人の横綱はいなかった。
相撲だけではなくて、ゴルフでも韓国人選手が活躍している。
イギリスで「サツマ」といったらミカンのこと。
外国人にも門戸が開かれて、多くの人が参加できるようになる。
でもそのおかげで、母国の選手が消えてしまう。
イギリスのウィンブルドンでそんなことがあった。
それは「ウィンブルドン現象」という経済用語にもなっている。
【ウィンブルドン現象】
市場経済で、自由競争によって参入してきた外国企業に国内企業が淘汰されたり買収されたりすること。ウィンブルドンテニス大会で世界中から強い選手が参加するようになった結果、1970年代以降、地元イギリスの優勝者が出ていないことから名づけられた。
デジタル大辞泉の解説
アラビア語のポカリスエット
日本の伝統文化をふくめて、日本のいろいろものが国際化することは避けて通れない。
海外で日本人が活躍するのはいいけど、日本で外国人が活躍するのは認めない。
さすがにそれは通らない。
とはいえ、外国人選手の活躍を日本人選手と同じように喜ぶというのは、現実的にはムリ。
どこの国でも、自国の選手の活躍をよろこぶのは自然なこと。
それはオリンピックを見たら分かる。
オリンピックの報道で、自国の選手と外国の選手を同じように取り上げることはない。
自分の国が競技に出ているかどうかで、視聴率も全然ちがう。
それはどこの国でも当たり前のこと。
国際化の時代になって世界で活躍する日本人が増えている。
そんなニュースを聞くとうれしくなるけど、同時に不安にもなる。
これから国際化の時代がどんどん進んでいったら、日本のお家芸でこれからも残るものはどれぐらいあるのだろう?
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